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August 18, 2005

飛行計画承認を伝達しないまま出発

またまた単純ミスが起こってしまいました。飛行計画の承認を管制官がパイロットに伝え忘れたまま出発してしまうというミスです。

該当機は新潟発大阪行き日航2250便MD90型機(乗客乗員132人)で、今回のケースでは、承認を求めた機長に管制官が少し待つように伝えたまま忘れ、離陸を先に許可していた。

同便は離陸の2分後、別の管制官に確認を求めて承認を得たが、同便はこの間、飛行計画の承認と同時に伝えられる機体識別番号がなく、管制レーダーの画面には機影が表示されるだけで、便名などの情報が出ない状態だったという。なお、同便はほぼ定刻に大阪空港に到着した。

旅客機に限らず航空機は飛行計画を提出しなければなりませんし、その承認なしには出発できません。そしてこの「機体識別番号」は飛行計画を承認されるときに該当機の操縦士に「何番です」と連絡があります。

空港の規模によって飛行計画の承認が伝達されるタイミングは異なりますが、遅くとも飛行機が動き出す前に承認されたことが伝達されます。内容は大体以下のようなものです(日航3599便羽田発新千歳行きという架空の便の場合。なお、やや古いデータを基にしているため、出発方式の番号や出発管制周波数が違う恐れがありますが、ご了承願います)。

JapanAir3599 clear to New-Chitose airport. via Moriya7 departure, Moriya then flight planed route. Maintain flight level 350. Departure frequency 126.0 squawk4355.
和訳:日本航空3599便、新千歳空港まで飛行許可。SID(出発方式)は守谷7番、守谷(VOR・DME)以降は飛行計画書通り。飛行高度は3万5千フィート。出発管制周波数は126.0メガヘルツ。スコーク(機体識別番号)は4355です。

ここで最後の「4355」というのがこの便に与えられた機体識別番号です。この番号を操縦室の「トランスポンダー」という機械に入力しておくと、管制レーダー上に機影とともに便名(JAL3599)と表示されます。おそらく出発担当の管制官が「あれ?便名が表示されていないぞ?」ということで発覚したのだと思います。

本来は飛行計画承認を連絡しない管制官はいないはずですし、逆に承認を受けずして出発してしまうパイロットもいないでしょう。また飛行計画を承認しても識別番号を言い忘れることもありえますが、この承認の連絡文は定型文(目的地空港、出発方式、巡航高度、出発管制周波数及び機体識別番号を書き換えるだけ。ただし管制官によっては識別番号より後に出発管制周波数をいう人もいる。また、出発方式によっては、その後にtransition(トランジッション、遷移経路のこと)が入る場合もある)であるため識別番号をいい忘れることもないだろう。

国土交通省は管制官のミスを認め、新潟空港事務所に経緯の調査を指示する一方、「機長も離陸前に承認を得る必要があった」として日航に口頭で注意した。また、新潟空港事務所は「離着陸の旅客機や、訓練中の海上保安部の飛行機の管制が重なる中で忘れてしまった。今後はダブルチェックするなどして再発防止に努めたい」と話しているがどうにも理解に苦しむミスである。

投稿者 kokuitten : August 18, 2005 10:38 PM

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