知ってて安心「空の旅」−空港から搭乗まで
積載可能量について
航空機に積載可能な量について確認します。まず燃料についてはその航空機が持っている燃料タンクの容量いっぱいまで積むことができます。次に貨物ですが、旅客便でも床下のスペースは貨物スペースになっていて、手荷物のほかにも貨物を積むことができます(ちなみに貨物便の場合は、旅客が乗るスペースにも貨物をスペースが許す限り載せることができます。
最後に乗客です。乗客に関してはラッシュ時の電車のようにギリギリまで詰め込むことはできません。実は、「緊急時には、非常口を含む全てのドアを使って全乗員・乗客が90秒以内に脱出できなければならない」という決まりがあります。ですので乗客数には限りがあります。ちなみに座席配置が「2-3-2」のB767-300(スカイマーク以外)とスカイマークのB767-300(2-4-2配置)では、前者が270席位、後者が300席位と差がありますが、これは座席は座席位置のせいもありますが、そもそもドアの数を変えないと先ほどの「90秒ルール」を守れなくなるので、ドアの数も違っています(当然後者が多いです)。ではそれらを全て積み込んで運航できるのかというと実はさらに、「最大離陸重量」の壁があります。それについては次項で見ていきます。
積載量と最大離陸重量
航空機には強度などの関係から、それ以上の重量では離陸できないという重量が存在し、「最大離陸重量」と呼ばれています。そして実は前項の燃料・貨物・旅客の全てを満載してしまうと、その「最大離陸重量」を遥かにオーバーしてしまうのです。最大離陸重量の超過は許されませんから、それを上限として、どれだけ積んでいくかということになります。そのため同じB747-400でも、国内線とニューヨーク線では必然的に積み方が変わってきます。ニューヨーク線では、ニューヨークに直行するためにかなりの燃料を積まなければならないため、それだけ燃料の重量が増大し、乗客などの他の重量は制限されます。大体旅客は300人台です。一方国内線はそれほど燃料を積む必要が無いため、550人を超える乗客を載せることができます。また貨物専用便の場合は貨物の積載量を優先するため、燃料はそれほど積むことができません。さらに、滑走路の長さなどの機体以外の条件によっても最大離陸重量は変化します。同じロンドン行きでも、4000mの滑走路を持つ成田空港と2750mの滑走路しか持たない県営名古屋空港(中部国際空港−セントレア移転以前の名古屋空港)では最大離陸重量は変化します(当然後者の方が小さい)。そのため、旅客便ではなくなった、「アンカレッジ経由」が今でも存在します。もちろん直行できないためです。このように便によって同じ機材でも搭乗できる乗客数が大きく変化することになります。
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