知ってて安心「空の旅」−空港から搭乗まで
本題の前に、「客室乗務員」の呼び名について
客室乗務員の呼び名ですが、昔は「スチュワーデス(男性の場合はスチュワード)」という言葉が使われていました。しかしこの「デス」や「ド」のように片方の性を連想させる言葉は使われなくなってきており、性別を問わずに使える言葉に代わってきています(これは「保母」の代わりに「保育士」が使われているなど、航空関係に限りません)。現在は「フライトアテンダント」や「キャビンアテンダント」という言葉を使う航空会社が多くなってきています。なお、上位の客室乗務員の場合は「パーサー」や「グループコーディネータ」など、各社まちまちなのが実態です。余談ですが、肝心の航空業界が使わなくなってきているのに、客船やフェリーなどで、「マリンスチュワーデス」という言葉を使っているところがあるのには、個人的には失笑してしまいます。なお、本ウェブサイトでは「客室乗務員」で通させていただきます。
客室乗務員の真の姿−それは「保安要員」
搭乗するとドアで出迎えてくれ、上空では飲み物や機内食のサービス、また国際線の場合は免税品の販売までしている客室乗務員ですが、これはあくまで「正常に運航されている」場合に限られます。実は客室乗務員の真の姿とは「保安要員」なのです。実際に保安要員としての客室乗務員の姿を見るのはイヤなものですが(緊急事態ということですので)、客室乗務員になるための訓練では、衝撃姿勢、初期消火、ドアの開閉の仕方(緊急時の場合は脱出スライドがドアを開くと同時に出てきます)、機外への緊急脱出訓練、海上へ不時着した場合の救命ボード(脱出スライド自身が救命ボートになるものが多いです)の使い方など、緊急時の対応をこれでもかといくくらい繰り返し習得させられまし、年に一回は運航乗務員と合同で総合訓練が実施されます。ちなみに乗客に見えないところに消火器などの各種用品が隠されています。ですので正常運航事は通常のサービスをしながら異常がないかと目を光らせているということになります。
客室乗務員は憧れの職業の一つであるが・・・
ご存知の通り客室乗務員は憧れの職業のうちの一つとなっています。ですが良く考えてみるとこの職業は相当の激務です。 非常時の対応はひとまず置いておいて正常運航時についてのみ見ていきますが、基本的には客室乗務員は接客業です(それだけの理由ではないのでしょうが、圧倒的に客室乗務員は女性が多いですね。客室乗務員に限らず、運航乗務員や幼稚園教諭・保育士、文系短大生、理工系学生(短大を含む)など、様々なところで構成員が片方の性に隔たっているケースが見受けられますが何ででしょうかね?当サイトは「ジェンダー論」のサイトではありませんので、これ以上の深追いはしませんが)。ですが航空機の中という特殊な職場で働いていることで、以下のような通常の状態ではない様々な影響があります。
- 徹夜勤務や時差の影響:ホノルル線やアメリカ西海岸線などでは実質的に徹夜勤務となります。また、国際線勤務では時差の影響をもろに受けます。しかもそれが非常に頻繁に起こることから、健康面の懸念があります。
- 機内環境による影響:現在のところ与圧装置や空調装置の関係で、機内の湿度は10パーセント未満という極端に低い環境の中で従事しなければなりません。
- 腰痛に注意:重いサービスカートを押したり、また機内食のアントレ(メインのこと)を暖めるために中腰あるいはしゃがみながらでカートからオーブンに移してまたカートに戻すという動作を延々と繰り返したりもします(もっとも最新のカートの場合はアントレのみを暖める装置が付いている場合もあり、その場合はオーブンは必要ありません)。そこで腰痛になる客室乗務員も結構いるとのことです
このように客室乗務員は意外と激務であるということが分かります。憧れに水を差すつもりは毛頭ありませんが、そのような実態があるということは知っておいた方がいいでしょう。
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